フィンランドで撮影って言っても通じるかも・Tさんの作品
東京都のTさんから送っていただいた写真です。観葉植物を飾った窓辺に置かれたムーミン一式、小春日和のうららかな日差しをあびて暖かそうです。デンマークに渡った頃、街を歩くと、普通の家の窓辺に飾ってある人形やお皿がことごとく通行人の方を向いているのに気がつき驚いたことがありました。部屋の住人は皿の裏側や人形の尻を見ながら日々暮らしている訳で、それより行き交う人の目を楽しませることの方が関心事みたいです。通行人も平気で人んちの窓の前で足を止めて、指さしながらあーでもないっこーでもないって言い合ってるし。うらやましいような気もするけど、日本でそれやるのはお互いけっこう勇気が要りますよね。
   
いただいたメールには「ペーパークラフトは高齢者の施設や病院なんかで喜ばれそう」っていうご意見が書いてありました。そうそう、ぼくもかねてからそうじゃないかと思ってるんですよ。今はまだ自分も若いつもりなので、目新しいモチーフにもどんどん挑戦してますが、あと20年もしたらもうちびっ子やヤングなんか相手にしませんよ。ぼくと一緒に歳をとった熟年・壮年・老年紙工作ファンに向けて、紙でつくる仏壇やら紙でつくる盆栽やら、「りはびりペーパークラフト」シリーズを作りながら余生を過ごすつもりです。半分冗談、半分本気。(2006/1/12)