この作品を作るに至ったきっかけは、昨年の5月に鯉のぼりを作っていつものように近所の幼稚園で展示したところ、園児たちから「これは動かないの〜?」と言われたことだそうです。それまで声をあげたりスイッチを入れると動き出す作品を何体も展示していた訳ですから、素直な声だったのかもしれませんが、子供って残酷なもんですね。そこで今年は一工夫して、まずは竿が左右に動く鯉のぼりを作って持って行ったところ、今度は園長先生から「これは本物とは違って竿も動くのですね。」とクールな一言。おいくつの方かは知りませんが、なかなかに大人げない園長先生です。なにくそそれなら!ということで、竿は動かず鯉のぼりだけが揺れ動くように工夫に工夫を重ねてたどり着いたのが、今回送っていただいた作品。竿が二重になっていて、中の軸だけが左右に動くようになっているしかけ、下の写真で見ていただけますかね。鯉のぼり自体の重量もあり、バランスを取るのにずいぶん苦労されたんじゃないかと思いますが、端午の節句に間に合って良かったです。今年こそは生意気な園児たちを黙らせてやってください!(2015.4.1)
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