こちらもいまさらなんですが、トップページに置いていた「富山県こどもみらい館」でおこなった展示の様子を移しました。会場は僕の実家から車で30分。ちょうど趣味悠々の放映時期と重なり、地元の新聞やフリーペーパーでも取り上げていただきました。地元の高校を出た後関西の大学に進学し、卒業後も就職するでなく地元に帰るでもなく噂によるとインドに行ったやら北欧に住んでるらしいやらと、大変な不審人物になっていた僕は、これを機会に一気に20年余りの素行の説明ができて大変助かりました。文章は当時のままのものですので、今年(2009年)と間違えないようにご注意ください。
富山県こどもみらい館「紙の工作展」
 ただいま富山県こどもみらい館で「坂啓典 紙の工作展」(2008 年7月23日〜10月5日)をおこなってもらっています。これまでにない展示数で、たぶんこれからもないと思うので、記念に展示のようすをまとめてみました(作業の手を抜いて史上最高の長尺ページになってしまいました。重過ぎたらごめんなさい)。県外にお住まいの方は、あまり足を伸ばす機会もない場所だと思います。これで何とか見にいった気になっていただければ。県内にお住まいの方、興味を持ったら是非足を運んでみてください。休日は館内を走り回る子供達でエライことになってますので(本来そういう趣旨の施設なのです)、お時間のある方は平日の昼間をおすすめします。ちなみに市販されているキットのほとんどは事務室で購入可能でございます。どうぞよろしくお願いします。
この建物がこどもみらい館。太閤山ランドという名前の広大な公園内に建っています。公園の駐車場に車を留めて徒歩で向かうと20分くらいかかってしまうくらい広大で、親戚の叔母さんは到着した時点でヘロヘロになっていました(シャトルバスも走ってます)。

館内はこんな感じ。2階建ての全館にわたり遊具や秘密の通路がいっぱいで、幼稚園から小学校中学年くらいまでの子供達が縦横無尽に駆け回っています。お父さんお母さんはたいていロビーでぐで〜っとしてます。

展示が行われている館2階は、小さな丸(ギャラリースペース) と大きな丸(吹き抜けになった広間の回廊スペース)を、まっすぐな通路で結んだ感じ。ギャラリーの入り口と回廊の入り口には、恥ずかしくなるくらい大きな看板をしつらえていただきました。

通路の真ん中には、モーター付き拡大バージョンのからくりを並べました。会期半ばの8月末にワークショップでお邪魔した時には故障もなく動いていました。けっこう持つもんです。

回廊スペースの入り口の展示。挨拶替わりにノンジャンルの作品展示(飾る場所がなくて余ったという話も・・・)と、趣味悠々の宣伝もさせてもらっています。

回廊を入って一発目には、ペーパークラフトに使う道具を並べました。 意外と簡単と思ってもらえるか、思ってたより面倒と受け止められてしまうのか・・・。下段は「いない・いない・ベア」のできるまでです。展示作品を梱包している時に出てきた試作モデルを念のために持っていったのが役に立ちました。

お次はなつかしい世界遺産。仕事場の奥底から引っ張り出しました。最初に作ったのが2001年、INAXギャラリーの展覧会が2004年だったから、紙って案外よく持つもんです。

キヤノンクリエイティブパークの働く車。本サイトの更新の都合でまだアップされてないものまで、先走って飾ってしまいました。キヤノンさんごめんなさい。

ほるぷ出版の「おうちの絵本」シリーズ5冊。絵本と並べて飾るとなかなかの迫力です。本屋さんでもこうやって飾ってもらえるとうれしいんだけどなぁ・・・

生命誌研究館の紙のおまけ。気がついたらもう20個以上貯まってました。予備知識なしで見るとわけ分かんないだろうと思います。

これもなつかしいカミノサウルス。初期の作品なので反省点も多いですが、並べて飾るときれいです。

ちょっと目先を変えて、最近作ったフリーダウンロードの作品を並べてみました。

回廊の最後に、Make City。ポストカードサイズは15点並べても棚1台に収まります。こんだけ作んのにあんだけ苦労したのに・・・

変わってここからギャラリースペース。こちらはからくりモノとキャ ラクターモノで統一しました。まずは市販キットのからくりペーパーク ラフトを12点。中央のテーブルには回して遊べる展示品を10点くらい置いてきましたが、たぶん最初の3日で壊れていることだろうと思います。

そして非売品のからくりを3つ。あー!これ家にあるー!!てな子がいたら感無量なんだけど。

これまで見てきたからくりの中身って実はね・・・って流れで「からくりの素」展示なんですが、展示者のそんな思い通りに見てくれる小学生が果たしているものかどうか。

からくりつながりで北原コレクション01と02です。展示用に久しぶりにスモーキングロボットを作り直しましたが、我ながらこの仕組みよく思いついたな〜ってあらためて感心したりして。

そしてゲゲゲの鬼太郎。以前撮影用にちょっと大きめに作ったものなんですが、そうは言ってもスカスカですね。大きな鬼太郎も作っていけばよかった。

お次は手塚キャラ。出版した時に調子に乗って作った拡大アトムが生きました。下段には、約50個作ったアトムの頭の試作品の一部が飾ってあります。生首っぽいのでアップではお見せできません。

そして最後はムーミン一家。今のところ館での売れ行きナンバー1です。出版社から続編出せ出せって言われてますが、スニフとミムラ姉さんで1冊作るってのも無理があるしなぁ・・・。

てな感じで一巡りしてきた「紙の工作展」、いかがだったでしょうか。 我ながらよく作ったなぁと思う反面、こうして1ページにまとめてみると大した数じゃないような気もしたり・・・、いろいろ思うところはありますが、まずは会期後に戻ってくる段ボールの山をどうしたもんかと現在思案中です。おしまい。(2008年9月18 日)