KARAKURI
How To Make Mechanical Paper Models That Move 出版!
売れてるのかどうかは一切不明!!
 2007年春に出版した「からくりの素」が、アメリカのSt. Martin's Pressのクラフト本レーベル、St. Martin's Griffinより、装いもあたらに翻訳出版されました。日本版の内容に、ペンギンとクマ、趣味悠々で作った茶運びロボットに、以前作った鉄道モデルをアメリカ西部バージョンにリメイクした計4キットを加え、日本版ではちょっと控えめ過ぎた表紙を派手に作りかえての登場です。
 そもそものきっかけは、「からくりの素」を作った3年前、からくりアメリカ版やMAKE CITYでお世話になっているNOTED社のダグさんに、今度こんな本作りましたよって何冊かお渡ししたことでした。何かの機会に、St. Martin's Press(でっかい出版社です。後から調べてびっくりしました)の知り合いの編集者に見せたところ、ずいぶん興味を持ってくれたとのことで、本当ならそこから、翻訳の問題やら契約の問題やらデータ形式の問題やら、しちめんどくさいやりとりが発生するところだったのですが、ちょうどその頃、NOTEDで翻訳やデザインを手伝っていた、濱地さんという女性の方が帰国されることになり、彼女に翻訳もデザインも全部おまかせってことで、あれよあれよっていう間に企画はスタートしました。
 でもそこはほれ、いくらネットでやり取りが簡単になったとはいえ、海の向こうと本を一冊作ろうっていうんですから、なかなか大変なこともあるわけですよ。税金がらみで資料を提出しろって言われて、アメリカ国税局のサイト内をうろうろしたり、大使館に問い合わせをしたり、A4サイズからレターサイズへのレイアウト変更がなかなかうまく行かなかったり、何だかんだとスタートから1年半もかかってしまったのですが、今年の2月、アメリカから刷り上がり見本が届いた時には、久しぶりの充実感を味わいました。これ一冊でビール3杯いけました。
 契約の関係で、日本国内での取り扱いはないはずだったのですが、AMAZONではそんなの気にせず輸入販売してるようです。もちろん全編英語なのですが、それを承知の上でしたら、なかなかお得な一冊かもしれません。ご興味のある方は、「からくりの素」と抱き合わせのうえ、是非よろしくお願いいたします(さすがに直リンクを貼るのははばかられますので、AMAZONにて、Keisuke Saka で検索してみてください)。

にしても・・・そろそろオリジナルの新作出さなくちゃですよね。